ミュージアムに行くんだよオラァ!
どうも、藤野すそのです。最近、延々とボブ・ロスの絵画教室を垂れ流しています。ボブ・ロスって誰?という人はアフロの人間を三人思い浮かべてください。ボーボボと具志堅の隙間にいるのがボブ・ロスです。
全編英語なので作業用BGMにぴったり。Youtubeの字幕機能が役に立つ数少ない機会なのでぜひどうぞ。綺麗な絵を見てると心が洗われますよね。汚い心の持ち主だと自負しているのでなおさらです。
でも皆さん、絵を見てると実際に美術館に行って芸術鑑賞したくないすか?しましょうよ。じゃけん夜行きましょうね~(開館時間は昼)
というわけでオススメの美術館と博物館を紹介します。え?博物館も?
まあどっちもmuseumだし多少はね? 誤差だよ誤差! そもそも博物館と美術館に大した差とかないし。水族館と動物園だって一緒でしょ?
京都鉄道博物館
ぐえっ、鉄オタかよ。とか思うかもしれませんが、本当に良い所ですよここ。実際にSLが引いてくれる客車に乗ることもできますし。博物館として歴史を見ることができるのももちろん、内部の詳しい構造なんかはちょっとしたロマンがあります。列車のブレーキだけで長々解説してるのはここぐらいじゃないですかね。床に溝が掘ってあって列車の下部を見ることができたりします。
蒸気機関車が名所ではありますが、現代的な電車も好きですね。かぼちゃ電車とか。色合いが綺麗だし美味しそう。
僕が特に見てほしいのは転車台ですね。転車台というのは蒸気機関車を方向転換するためのものです。屋内駐車場のターンテーブルみたいなのを想像してもらえれば分かりやすいです。現在の電車と違って機関車は後ろに向かって走れないので、方向を転換させるのにこれを使う必要があるんですね。
こういう風に放射状に巨大な蒸気機関車が並んでいる光景は圧巻の一言です。実際に動くところを見ることもでき、至近距離で見る鉄の塊はまるで巨大ロボです。
京都なので交通の便がそこそこ良いのもベネ。でも京都のバス乗り場の多さ狂ってない? 絶対迷うと思う。迷った(実話)
浜松楽器博物館
静岡の浜松駅のすぐ近くにあるやつです。
楽器というのは多くの物が絶滅し続けていて、多くの楽器が歴史の中に消えて行っているんですよね。ピアノによって消えた足踏みオルガン、ヴァイオリンによって消えたヴィオールなんかが主ですかね。現代でもファゴットによって消えかけているバソンなどがあります。純正調オルガンとかいうイカレ楽器もありますぜ。
現在我々が使っている音階だって十二平均律として理論家されたのはほんの五百年ぐらい前ですしね。日本だって明治維新以降に西洋化される前は音階が違いました。沖縄なんかは現代でも独自の音階が残っているのはなんとなく分かると思います。
話を戻しますが、現代の標準化された形になるまで数多の職人と文化による切磋琢磨があるということです。最もポピュラーな楽器であるピアノだって、現代の構造になったのはごく最近です。
また、西洋音楽だけではなくアジアやアフリカのものなども有って楽しいですねぇ。モンゴルの馬の尻尾を使った二弦の楽器(名前忘れた)や、蛇使いが使ってるプーンギとか好きです。国や地域によって構造や素材がまったく変わってくるんですよね。
僕がお勧めするのは鍵盤楽器の内部構造を分かりやすく教えてくれるコーナーですね。なぜ鍵盤を押している間に音が伸びてくれるのか。どうして強弱を作れるのか。どうして弦が緩まないのか。普段見ることのないピアノの内部構造は見所さんが大量です。サンキューヤマハ。こういう見えない内部がスケスケになってるのって透明なゲームボーイアドバンスを思い出してワクワクしますよね。えっ!? GBAをご存じない!? あっ、もしかしてSP派?
ちなみに僕はここで半日潰しました。
広島平和記念資料館
まあ今更説明する必要もないとは思いますけど、広島にあるやつです。長崎でも可。知らないって人は日常生活が心配になるレベルの知識ですね。今まで富士樹海の奥地で修行でもしてたの?
博物館か? って言われると微妙ですけど、まあそんなのはどうだっていい重要じゃない。
いや、見といた方がいいっすよ。マジで。インターネットで政治の話をすると炎上するらしいですが、そういうの関係なく見とくべきだと僕は思います。それで何を思うかまでは干渉しませんので。原爆を体験した方の話を聞けたりもするんですが、それもいつまでできるか分かりません。戦争を知っている世代が後何年生き残っていることやら。今の内に聞いておきましょう。
遠足とか修学旅行で行ったことがあるって言う人もいるかもしれませんが、大人になってから行くとまた違うんですよね。僕も小学生の頃行った時はとにかく怖くて泣きそうでしたが、高校生になってから行くと結構冷静に資料見られましたし。多分今行くとまた違うんだろうなぁ。
なんか年々展示物がマイルドになってるらしいですけど、本当ですかね? ソースがないんで分かりませんけど、本当ならなおさら早めに行きましょう。新幹線もあるし遠くないダルルォ!?
目黒寄生虫館
東京都目黒区にある寄生虫の研究を目的にした博物館です。おそらくデートで女性を連れて行ってはいけない場所ランキング、堂々の一位でしょう。稀に理系カップルが行くと楽しめるらしいですが、そんなレアケースを想定してはいけません。普通の女は寄生虫が嫌いです。嘘だと思うならお近くの女性に「寄生虫、好きかい?」とお尋ねください。「うん、大好きさ!」と返ってきたならSSR確定なのでキープするのをオススメします。
エキノコックス、アニサキス、回虫、ノミやシラミまで。画像や動画付きで詳しく説明してくれます。普段見ることのない寄生虫の数々をぜひ楽しんでください。僕のおすすめは日本住血吸虫ですね。これのせいで昔、東北の嫁入り道具は棺桶やったんやで……。エキノコックスも好き。キツネを可愛いって言う奴は寄生虫エアプ。ごんぎつねから貰った食べ物とかいやーきついっす。
今は寄生巻貝の特別展をやっています。えっ!? あの寄生巻貝の!?(まったくピンと来ない)
楽しんだ後は蕎麦かそうめんか刺身でも食べればいいんじゃないですかね。にょろにょろの虫を見た後に蕎麦を食えるかどうかはともかく。
ミュージアムショップもあります。こちらはお土産のサナダムシTシャツ。これいる? これを着てレストランに行ったら入店拒否されそう。
砂の美術館
鳥取にある砂像を展示している美術館です。砂と水だけを使った精緻な像が多数展示されています。さっぽろ雪まつりの砂バージョンみたいなものです。砂と言えば鳥取。流石だぜ。
崩れないの?と思うかもしれませんがご安心ください。崩れます。そらそうよ。
水と砂だけのなので衝撃に弱く、というよりも弱いままに置いています。展示が終われば壊され、その砂からまた新たな像を創り上げます。まさしく諸行無常と言えるでしょう。その儚さゆえの美しさ。千年残る美術品ではなく、一瞬で消えてしまう美術品。芸術品を残すことが役割の一つである美術館で、あえて残さないという考え方は好きですね。
日本では桜の散りざまを美しいと思う様に、これもまた美しさです。一度見ればもう二度と見られない作品を見に行ってみませんか? 冗談抜きで今飾ってる作品は数か月後に文字通り土に帰ります。
スタバはないが砂場がある鳥取へぜひ。あれ? 最近できたんでしたっけ。
後、砂の博物館と検索サジェストに島根があるのおかしいですよね。島根と鳥取の区別ぐらいつけて、どうぞ。
と思ったら島根にサンドミュージアムがありました。ごめんて。
猪熊弦一郎美術館
これは地元枠です。実家の近くにあるやつです。私的なブログだし依怙贔屓も多少はね? うるせー! 俺は香川県民なんだよ! 雑煮は白味噌と餡子餅じゃボケー!
丸亀市民が親戚の顔より見たオブジェが特徴です。これが何を表しているのか、小学校の遠足で誰もが聞いたが誰も覚えていない。そんなオブジェです。中に置いてある絵やオブジェだけではなく、建築も含めてアートなのでぜひ周りを見て回ってください。
設立当初は日本で現代美術のみを展示するなんてのは挑戦的な試みであり、多くの人がたまげたらしいです。中では色鮮やかな絵が多数飾られています。天井が7メートルもあり、そのスケールが絵を際立たせます。
ちなみに誰もが立ち寄れる美術館、というコンセプトに乗っ取り、カフェや図書館があったり、やたらバリアフリーが導入されている美術館です。また絵の前に椅子が置いてあったりして、空間も含めての美術を楽しむことができると思います。
「美術館が心の病院なら、アートはバイタミン(ビタミン)のようなものだ」。そんな精神によって生まれたこの美術館を楽しんでください。ついでに香川県に金を大量に落としていってください。
さいごに
なんのかんの言いましたが、一番のお勧めはあなたの家の近くにあるやつですね。せっかく地元に美術館や博物館があるんだから、ちゃんと見た方が絶対いいですよ。地元の芸術も知らないくせに、都会の美術館や博物館に行ってどうするんですか。三か月ぐらいしか留学してないくせに、急に海外と日本を比較し始める大学に山ほどいるイキリ大学生と一緒です。
どーせ名作と呼ばれる品でもガバガバなんだから。世界一有名な絵とも言えるダ・ヴィンチの最後の晩餐だって、よく考えればあの時代椅子に座って飯食うなんて文化無いし。ダ・ヴィンチは時代考証足りてねえなぁ(謎のマウント)
博物学にしたってそうです。大英博物館だって盗品博物館だし、ルーブル美術館もとっととロゼッタストーン返してどうぞ。ナポレオンやヒトラーに山ほど文句言うくせに盗品だけはきっちり受け継いでんじゃねえよ! 何が文化財の保護だ! 壊したのお前らだろ!
あ、ちなみにコロナ対策でルーブル美術館が全所蔵作品をオンライン公開してます。
https://collections.louvre.fr/en/
うん、ぼくルーブル美術館だいすき! élan vital!
美術品を後進国に置いてると内戦で壊されちゃうからね。しょうがないね。やっぱフランス最高やで!
メトロポリタン美術館も似たようなことやってるから見るといいっすよ。こっちの方が検索がしっかりしてるので安心! 僕は修学旅行で武器のキーホルダーを買ってたタイプなので、Arms&Armor辺りのエリアが好きですね。
https://www.metmuseum.org/art/collection/search#!?q=
というわけで皆も美術館に突撃だ! でも休館日は調べるように。電車乗り継いで行ったら休館だったことあるんで(一敗)